令和3年11月26日(金)、猪苗代町体験交流館「学びいな」で、猪苗代湖・裏磐梯湖沼水環境保全フォーラムを開催しました。県内外から90名の方々にご参加いただき、猪苗代湖や裏磐梯湖沼群流域の水環境保全活動の推進に向け、改めて意識の高揚を図る良い機会となりました。
協議会長である渡辺 仁 福島県生活環境部長による主催者挨拶で開会し、来賓の猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群の水環境を考える議員連盟 会長 長尾 トモ子 様よりご挨拶をいただきました。
その後、第19回猪苗代湖・裏磐梯湖沼フォトコンテストの表彰式が行われ、出席された12名の入賞者に表彰状を贈呈しました。また、審査委員長である、鴫原 明寿 福島県写真連盟会長より、フォトコンテストの講評をしていただきました。
基調講演では、国立大学法人福島大学 黒沢 高秀 教授より「植物多様性から猪苗代湖の環境を考える」と題し、猪苗代湖の湖水環境や現在及び過去の植物多様性、今後の猪苗代湖の環境保全と活用等について、ご講演いただきました。質疑応答も行われ、参加者の関心の高さがうかがえました。
次に、湖沼の水環境保全活動事例発表として、湖美来基金支援事業助成団体でもある、長友 海夢 様、福島県立あさか開成高等学校、特定非営利活動法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議より、それぞれ猪苗代湖等で実施している活動について発表いただきました。
◇長友 海夢 様
猪苗代湖産のヒシの実を活用したヒシ茶の今後の開発やヒシの実料理勉強会等について発表いただきました。(※ヒシは猪苗代湖の窒素やリン等を吸収し生長するため、猪苗代湖の水質浄化機能がありますが、秋になると枯死することから、刈り取りする等適切な管理が重要となります。)
◇福島県立あさか開成高等学校
5年前から「水プロジェクト」と題し、安積疏水や本校の水源地である猪苗代湖の水環境保全活動を行っています。ブンケンさんとのゴミ拾いや紙芝居の作成、漂着水草回収・ヒシ回収作業などを実施しました。
◇特定非営利活動法人輝く猪苗代湖をつくる県民会議
平成27年から猪苗代湖水環境保全活動を開始しており、漂着水草回収では令和2年度までに17,000名以上の協力を得て、1,900m3以上の漂着水草を回収しています。また、猪苗代湖の水質調査研究やヒシの繁茂量の評価なども進めています。
来場された18名の方に、福島県立あさか開成高等学校からご提供いただいた「うっっっ米(まい)!たまごスープ(※)」と「新聞紙のエコバッグ」をプレゼントしました。
※「うっっっ米(まい)!たまごスープ」は、「福島県立あさか開成高等学校」の作品を商品化したもので、安積疏水を経由した猪苗代湖の水で育った「あさか舞」のお米が使用されています。
展示ホールでは、第19回猪苗代湖・裏磐梯湖沼フォトコンテストの入賞作品を展示しました。
また、今回初めて研修室で湖美来基金水環境保全活動支援団体等11団体・個人によるポスター展示も行いました。
この猪苗代湖・裏磐梯湖沼水環境保全フォーラムは、YouTubeでライブ配信しました。下記によりご覧いただくことができます。